クリストファー・ノーラン監督といえば、これまでに『メメント』『インターステラー』『インセプション』『ダンケルク』と、正に時間と空間を超越したかのような作品を世に送り出してきた、言わば鬼才だ。
そんな彼が『TENET』という映画を製作したことを耳にして、次に、その映画は”時間”がテーマだという事が分かった。
ならばとこれまでに公開された3作品ないし4作品を復習するなり、思い出すなりと努力をした者もいるだろう。
そしていよいよ劇場に足を運び、映画を観始めると、物語の序盤で既に絶望するのだ。
劇場を後にする頃には、事前の努力がほとんど無意味だったことに気が付き、考えるほどに絶望し、ついにはこの記事にたどり着いたのだ。
安心してほしい。斯く言う私も本作について完全に理解したとは到底言えない分際で解説&考察記事を書く(心配だ…。)ことにする。
そもそも本作を完璧・完全に理解したと胸を張って言えるものなど存在するのだろうか。
噂によると”主人公“を演じたジョン・デヴィット・ワシントン(ちなみに彼はデンゼル・ワシントンの息子)ですら本作を完全には理解していないらしい。
そして先に言っておくが、本作の評価はさておき『TENET』は映画界のマーベリックであることは間違いない。つまり映画界の異端児、新種だ。
正直、映画館で久々に味わった”初めての感覚”と、”興奮”に思わず酔いしれてしまった。なんてエロい映画なんだ。(1回目の鑑賞では訳がわからずそんな余裕なかった事は秘密だ。)
ここから解説・考察することはあくまでも一つの考えとして共有したい。
公式に発表されたものではない、いち観客の妄想だ。
今回紹介する考えは、非常に単純明快で、これさえ理解しておけば物語を理解できたと自信を持って言えるであろう。
あとは皆さんが既に理解していたり、解説されている、細かい部分だけだ。(この細かい部分のボリュームが半端ないのだが…。)
それではみていこう。
TENET【解説・考察】ニールはセイターとキャットの息子マックスと同一人物説

出典:『TENET』公式サイト
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今回紹介する仮説は、本作が
世界滅亡を企てた父親の狂気に対して、時空を超えて挑んだ息子(ニールまたの名をマックス)と運命的に縛られた名もなき男の熱き友情の物語
であったというものだ。
これによって物語のほとんどの説明がつく事になる。
まずは、以下の図解をご覧いただきたい。
と、その前に図解を読む上でのポイントをまとめた。
図解を読む上でのポイント
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縦読み
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赤線が順行、青線が逆行
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図解には名もなき男、ニール、マックスのみ登場(簡単のため)
ちなみにこの図解は非常に簡略化してある。

【ニール=マックス説】図解
この図を見れば大まかな物語の流れをつかめていなかった人も把握できるはずなので、最低限頭に入れておいてほしい(後ほど補足説明を行う。)
『TENET』の重要ポイント
まずは、今回の仮説を完全に解説する前に、本作を理解する上で大事なPOINTについての解説だ。
『TENET』の最重要ポイント
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一度起こったことを変えることはできない。
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時間は常に一筆書き。ワープは不可能。
例を用いて説明するが「そんなもんわかっちょるわぃ!」という方は飛ばしてもらって構わない。
だがしかし、ここで説明することは『TENET』の根本的な概念(すごい大げさ…。)であるので重要だ。
POINT①一度起こった出来事を変えることはできない
ひとつ目は、本作で起こった出来事を過去からも、未来からも変える事はできないという事だ。
できる事はこれから起こる可能性のあることを、阻止することのみだ。
つまり本作で重要であった9つのアルゴリズムが全て揃い、それが作動し、生命が滅亡し、時間が逆行してしまった場合、それは取り返しがつかなくなってしまうという事だ。
起こった出来事を変えることはできないという事は、アルゴリズムが存在する前の時点まで戻り、それが存在する事自体を阻止するという考えは全く無意味であるという事だ。
なぜならアルゴリズムは既に、世界に存在してしまっているのだから…。
その上でこれまでに起きた出来事の中で、世界滅亡(第三次世界大戦)を阻止しなければならない。
だからこそ、アルゴリズムが存在してしまっているという事実は仕方のないことだと割り切って、それが発動することだけは何とか食い止めようという次第だ。
しかしゲームで例えるなら初回チャレンジ、初回全クリアを達成しなければならない。非常に困難な戦いだ。(だんだんと言っていることがよく分からなくなってきたぞ…。)
もう一度言うが事実を変えられないのだから、もしもアルゴリズムが作動したとすれば取り返しがつかない。ライフ1の状態だ。これは究極だ…。(絶体絶命の大ピンチ!)
だからこそTENETでは挟撃作戦という必殺技をはじめから使ったのだ。(しかもこの挟撃作戦は、果てしなく壮大。)
ここで気づいた人もいるかもしれないが、この挟撃作戦が一回目の、一度きりの挑戦で成功したから本作が成り立っていることを忘れてはならない。
これによって未来永遠とこの挟撃作戦の成功のループ(時間軸内の往復)が続くのだ。
POINT②時間は常に一筆書き。ワープは不可能。
2つ目は本作に登場する世界はパラレルワールドでも何でもない一直線に続く世界線のみであるという事だ。
今、存在する世界のみが絶対・唯一存在するのだ。
簡単に言うと、彼らは順行しようが逆行しようが、一筆書きで時間軸を行ったり来たりしているという事だ。
つまり、並行世界が存在するわけでもなければ、現在からいきなり2週間前に戻ることもできない。
2週間前に戻りたければ2週間かけてきっちりとその世界を、時間を逆行しなければならない。一瞬でワープすることはできないのだ。
これは電車と線路、駅の3つに分けて例えると非常に分かりやすい。
POINT①と重なる部分もあるかもしれないが分かりやすくまとめると以下だ。
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電車→登場人物
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線路→時間軸・世界
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駅→出来事
例えば始発駅から終着駅までに駅(出来事)が10個あるとしよう。当然、始発駅から終着駅までに一筆書きで線路(時間軸・世界)が敷かれている。
電車(登場人物)が始発駅から終着駅まで向かうとしたらもちろん駅を10個通過するはずだ。
終着駅から始発駅まで戻るとしたらどうだろう。当然10個駅を通過する。
電車は順行も逆行できるが、始発駅から終着駅までジャンプすることは不可能だ。必ず10個の駅を通過しなければ到達することはできない。
出来事があれば当然その出来事は常にいつなんどきかには存在する。『TENET』ではそういう世界観なのだ。
繰り返すようだが出来事が存在する時点でその出来事をなかったか事にはできないのだ。
『TENET』の無視できないルール
また、物語で重要となる逆行装置及び逆行を行う際には以下の4つのルールに従う必要がある。
『TENET』の無視できないルール
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逆行装置に入る際には、逆行もしくは順行する自分自身の姿を確認しなければならない。
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逆行状態では、外気を肺に取り込むための、酸素ボンベが必要である。
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逆行状態では、その他の自分と直接触れてはいけない。
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逆行状態では、高温低温が反対となる。(エントロピー関係の問題)
それぞれのルールについて少しだけ補足しておく。
逆行装置に入る際には、逆行もしくは順行する自分自身の姿を確認しなければならない。
ひとつ目は完全なるルールであるが、このルールはタリンのフリーポートで逆行装置に入る際にTENETの部隊の指揮官であるアイブスが名もなき男に教えている。またオスロ空港などでも同様の確認動作が見られる。
当たり前だが、自分自身が過去側の装置に入る際に未来側の装置から出てこないという事は原因と結果が破綻しているので装置の中で何か、やばいことが起こって抜け出せなくなったという事になる。
逆行状態では、外気を肺に取り込むための酸素ボンベが必要である。
2つ目のルールにも原因と結果が関係する。通常、順行状態(私たちが普段生活している世界)では原因があって結果がある。つまり、酸素を吸って二酸化炭素を吐き出す。
しかし、逆行状態では結果があって原因がある。つまり、外気を吸い込むと二酸化炭素を取り入れ、体内から酸素が搾り取られるのだ。
これだと即死となるので酸素ボンベによって外気を取り込むことを回避するのだ。
ここでは逆行装置を通ったもの以外は順行状態であるという事を示しているという点でも重要である。
逆行状態では、その他の自分と直接触れてはいけない。
3つめは逆行ないし順行している自分と遭遇したら直接触れてはならないというものだ。
これは粒子同士の衝突うんぬんかんぬんで物理学者でもなければ到底理解しえないことなので、あまり深堀しないことにする。(したくない…が反粒子が関係している。)
このことから接触(衝突)を避けるために名もなき男らは特殊なスーツを着用している。
これは単なるルールとしてとらえてもらって全く困ることはない。(ドッペルゲンガーみたいなもんでしょ…。)
というか、ずっと思っているのだが逆行した時点で質量保存の法則に反していないか?
逆行状態では、高温低温が反対となる。(エントロピー関係の問題)
エントロピーの問題に関しては、高校物理を学んだ理系学生だった者たちなら理解の難易度が少し落ちるのではないだろうか。
簡単に言うとエントロピーとは粒子(世界に存在する全てのものは原子でできている。原子をさらに陽子、電子、中性子によって成り立っている。)の散らばり具合の事だ。
長い目で見れば(かなり長い、果てしなく長い)宇宙全体で常にエントロピーは増大しており、最終的には生物も構造の最小単位で散らばってエネルギーのみが残ると考えられるがまだはっきりとは分かっていない。
つまり、順行の際にエントロピーが増大しているので逆行の際にはエントロピーが減少方向に動く。
逆行状態で火をつけると、エントロピーは常に減少方向に動くのでガソリンが凍ったのだ。
この場合ガソリンやマッチは逆行装置を通っていないと考えられる。
ガソリンやマッチが逆行装置を通っていた場合普通に燃える。
ニールがキャットとセイターの息子マックスである根拠
ここからは、ニールがマックスであるという根拠について解説していく。
まずはその根拠を以下にまとめた。
ニール=マックス説の根拠
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マックスの本名
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ゴヤの絵画
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登場人物の言動
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キャストの設定
マックスの本名
まずはマックスの本名についてだ。
マックスの本名をアルファベット表記すると、Maximilienとなる。
『TENET』では回文による物語のカラクリが多様されている。(後ほど『TENET』に登場した様々な回文を紹介。)
このカラクリにのっとってマックスの名前を後ろから読んでみると、Neilimixamとなる。
ちなみに、TENETという言葉は数字の10をアルファベット表記で合体させたもので真ん中で分けるとTENとNETとなり、
→TEN→(順行読み)
←NET←(逆行読み)
矢印の方向に向かって読むとどちらもTENとなり正しく読める。
この法則をMaximilienにも当てはめてみる。真ん中で分けると、Maximとmilienとなり、
→Maxim→(順行読み)
←milien←(逆行読み)
矢印の方向に向かって読むとMax imとneil imとなる。
これを正しい英語表記に直すと、「I'm Max.(私はマックス)」「I'm Neil.(私はニール)」という文になるのだ。
正しく読める方向を順行と逆行に分けているとしたら、先ほど示した図解の通りマックスは順行しかせず、逆行方向ではニールという名前を使っていることの根拠にもなりうる。
クリストファー・ノーラン監督が約10年という長い年月をかけて練りに練られた映画であって、これだけタイトルやオペラハウスといった名称にこだわっているのにマックスの名前だけを適当につけたという可能性のほうが考えづらいので上で紹介したような意図があってもおかしくないはずだ。
ゴヤの絵画
物語の序盤にいきなりゴヤの絵画が登場し、終盤まで尾を引く重要なアイテムとなった。
なぜいきなりゴヤの絵画が登場するのか映画を観ていて単純に疑問に思った。
これまで様々な映画を観てきたが、『TENET』のような難解映画で暗示の多い物語では芸術作品や作者の思いが込められた絵画には何かしらの意図が込められていた。
『TENET』もかなり凝った映画であることは公開前から分かっていたのでゴヤの絵画が登場したときに、確実に何かしらの暗示が込められていると思ったのだ。
そして今になって考察してみると、かなり物語との接点を感じる部分がみうけられる。
そもそもフランシスコ・ゴヤは18世紀から19世紀にかけて活躍したスペイン最大の画家だ。
彼の代表作はいくつか存在するが代表作に「我が子を食らうサトゥルヌス」という絵画が存在する。
この絵画は、ローマ神話に登場する農耕神サトゥルヌスが自らの子供によって将来、自分自身が殺されるという予言を恐れたあまり、5人の子供を吞み込んでしまったという伝承をもとにして描かれたものだ。
ちなみに農耕神サトゥルヌスは『TENET』に登場する様々な名称のもととなった
SATOR AREPO TENET OPERA ROTAS
という回文のSATORの部分のもととなっておりSATORはキャットの夫であるセイターの名前の由来であると言える。
つまり
セイター→SATOR→サトゥルヌス
とたどることができ、マックス=ニール説にのっとるとゴヤの絵画にはセイターは自らの息子であるニールに計画を邪魔される暗示が込められていたととらえることができる。
もう一度言うが、映画の重要アイテムとして絵画を登場させることになり、クリストファー・ノーラン監督が適当にゴヤを選ぶことなど考えられるだろうか。
何かしらの意図をもってゴヤを選んだに違いない。
登場人物の言動
かなり怪しいのはセイターの発言だ。
船の上でセイターは唯一の罪は息子を作ってしまったことだというようなことをかなり険しい表情で語っている。
これは後に自らの計画が息子によって食い止められることの暗示ではないだろうか。
次が、ニールの行動についてだ。
ニールが未来で、名もなき男に、ただ単に命令を受けてやってきただけなら、そもそも未来から過去にさかのぼってきたニールがなぜ命を張ってまで世界滅亡を防いだのか疑問である。
それなりの理由があってやってきたはずだ。
もしも、ニールがマックスであるとしたら以下のような理由が挙げられる。
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自らの父親(セイター)が犯す可能性のある罪であるから
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母親(キャット)を救うことができるから
このことを未来で名もなき男から聞かされていたとしたら、ニールは間違いなく過去にさかのぼる。
というのも、起きた出来事は変えられないので名もなき男が過去で起きたことをニールに告げた時点でキャットが存在していたとすればキャットが生き残れたのは過去にさかのぼったニールと過去の名もなき男が手を組んだからであるからだ。(ここはきっと説明されても理解するのが非常に難しい。)
また自分の父親が犯す可能性のある罪であると理解したら罪悪感を感じ、ニールのような男なら正義感を持って行動に移すと考えられる。
この他にもニールが献身的にキャットを介護していることも、自らの母親であるという根拠となる。
キャストの設定
これは少し無理やり感があるかもしれないがよくよく考えてみるとそうでもない。
ニールを演じたロバート・パティンソンの地毛はブラウンであるが『TENET』ではブロンドになっている。
これもマックスに合わせた可能性がある。
少ししか登場しないがマックスの髪の色はブラウンよりもブロンド寄りである。
こんなのでたらめだと思うかもしれないが、わざわざ髪の毛の色を変える必要があっただろうか。
先ほども述べたが、クリストファー・ノーラン監督が約10年という長い年月をかけて練りに練られた映画であるのに髪の毛の色を適当に染めることなど考えられるだろうか。何かしらの意図があるとしか思えない。
ニール=マックス説の図解に関する補足
ここまでの説明を踏まえて、先ほど紹介した図解に関する補足をする。
図解では簡単のために
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名もなき男
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マックス
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ニール
の3人のみを登場させている。もう一度見てもらおう。
名もなき男
まずは、名もなき男についてだ。
彼は何も知らない状態でオペラハウスでの任務に参加し、オスロ空港を経て、タリンのフリーポートに到着する。
その後、オスロ空港まで時間を逆行し最終的にはスタルクス12で任務を完了する。
重要なのはこの後で、未来でニールに任務を伝えるという事だ。
任務が完了した後キャットを救う。その後もキャットと共に過ごすと考えられる。
ニールに出会うまで時を過ごす名もなき男は、徐々にキャットの息子であるマックスがかつて任務を共にしたニールに似てくることに気が付く。
もしくは、逆行してきたニールを見たキャットはそれが自分の息子の成長した姿であると気づいている可能性がある。
マックスとニール
スタルクス12で起きた出来事など知る由もなく、マックスは順行状態でそのまま成長する。
ある日名もなき男から、過去に起きた出来事を知らされ、TENETを結成する。
マックスは父親の罪を未然に防ぎ、母親を救い、友人を救うべくTENETの部隊と共に過去に向かって逆行するのだ。
オペラハウスでの一件で逆行しながら名もなき男を救いつつ(序盤のシーンのオペラハウスで逆行弾によって名もなき男を救ったのはニール)それ以前まで逆行し、逆行装置によって順行に戻る。
共に逆行してきたTENETの部隊と共に挟撃作戦に向けた態勢を整える。その後は上で説明した名もなき男と共にほぼ同じ行動をとる。
ここまでがマックス=ニール説の仮説の検証だ。
正直、クリストファー・ノーラン監督の頭の中が一体どうなっているのかがわからないので、ここまで述べたことはあくまで妄想に過ぎない。
『TENET』に登場した疑問点・気になる点を解説
ここまででニール=マックス説に交えて様々な点について解説を行った。
ここからはさらに細かい疑問点・気になる点についてだ。
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回文について
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ニールは最後どうなったのか
回文について
これに関してはここまでにも解説してきたがSATOR AREPO TENET OPERA ROTASが最も重要な回文だ。
この回文は古く、イタリアの遺跡から発見されたもので訳すと「農夫のアレポ氏は馬鋤きを曳いて仕事をする」という意味になる。
物語では以下のような名称に利用された。
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SATOR:自らの死と共に世界を道連れにしようとしたキャットの夫
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AREPO:ゴヤの贋作を描いた画家
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TENET:映画のタイトルで作戦名
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OPERA:キエフのオペラハウス
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ROTAS:フリーポートを建設した会社
ニールは最後どうなったのか
ラストの結末において、ニールはこの任務が未来の名もなき男によって計画されたことを告げ、去っていく。
この後どうなってしまったのかについてだが、上で説明した図解を観ていただくと分かりやすい。
ニールの時間軸は中途半端なところで途切れてしまっている。
つまりそれは死を意味するのだ。
時間を再び逆行したニールは地下へ行き、ドアを閉め、撃たれるのだ。
ここで亡くなったニールは未来からやってきたニールであるので、世界のどこかで何も知らない(第三次世界大戦が起ころうとしていたこと含め何もかも知らない)ニール(もしくはマックス)はこのまま年を取り、いつの日か名もなき男と出会うのだ。
『TENET』において生きている限り、時間の一筆書きは途切れることはない。途切れた時は死ぬ時だ。
さらなる疑問点が生まれたら追記していくことにする。