
映画『テッド・バンディ』は1970年代に起こった実話を元にした作品です。
原題は
『Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile』
で、2003年にも同じ実話を元にした映画『Ted Bundy』が公開されておりそちらを区別するためのタイトルとなっています。
それでは映画『テッド・バンディ』について詳しく見ていきましょう。
映画『テッド・バンディ』あらすじ

【あらすじ】
舞台は1969年のアメリカはワシントン州シアトル。友人と来ていたバーでシングルマザーのリズはある男と恋に落ちる。彼の名はテッド・バンディ。娘と3人で暮らし始めたある日、信号無視をしたテッドは車に疑わしいもの積んであるのが見つかり警察に逮捕されてしまう。さまざまな誘拐事件の容疑をかけられたテッドは無実を訴え続ける裁判が始まる。
映画『テッド・バンディ』登場人物
映画『テッド・バンディ』【ネタバレ感想】元となった実話の真実を解説〜犯人の生い立ち〜
この映画で語られる内容は全て事実に基づいており、実話です。
テッド・バンディというと、アメリカ史上最も凶悪で残酷な殺人事件を起こした人物として知られ“シリアルキラー”の語源となったともいわれています。
衝撃的なのが、彼が30人以上の人を殺めたという事実です。
いったいどのような人物なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。
【本名】セオドア・ロバート・バンディ(Theodore Robert Bundy)

【生い立ち】
幼い頃から周りを困らせるような行為をとることがあり、祖母の寝ている周りに包丁を並べるなどした事があったという。
また、高校時代には人との距離がわからず、1人で好む事が多かったとする一方で、趣味はスキーというアクティブな一面もあった。この時スキーの道具は盗み、リフトのチケットは偽造していたとも言われている。この時期に、住居侵入や自動車盗難で二度逮捕されている。
大学時代にはステファニー・ブルックスというガールフレンドができたが、ワシントン大学を中退してから別れており、この事がテッドの人格形成の大きな岐路となった。
その後、1976年にテッドが投獄されるまで共にしたエリザベス・クレプファーと出会う。映画『テッド・バンディ』ではリズ(リリー・コリンズ)として登場している。
【実話】
テッド・バンディが犯した殺人は30にものぼるといわれており、死刑が執行される直前にその多くを自白した。
狙われた者には、女性で白人で髪の毛が長いという特徴があったという。
また、逮捕されてからは二度脱獄に成功しており、脱獄してからも殺人を犯すという超凶悪な犯罪者であったことは言うまでもない。
劇中に登場。小説パピヨンの果たした役割とは
本作には、小説パピヨンが何度か登場します。
劇中では、テッドが逮捕されてから読むようになりリズにもこの小説を勧めています。
パピヨンとは、小説パピヨンにおけるアンリ・シャリエールという人物の愛称で全く無関係の殺人事件の犯人として逮捕されてしまうお話です。
テッドはこの小説を読むことで自分は無実である事を周囲へ主張しようとしていたと考えられます。
ザック・エフロンの演技には称賛の声多数
本作はザック・エフロンの演技に称賛の声が上がっており、テッド・バンディを忠実に再現していたことはエンドロールで実際のテッドが映し出されたことによって気付いた観客も多かっただろう。
事実、海外最大級の映画批評サイトRottenTomatoesでは映画『テッド・バンディ』について以下のような総評が記されている。
Extremely Wicked, Shockingly Evil and Vile often transcends its narrative limitations through sheer force of Zac Efron's compulsively watchable performance.
引用元:Rotten Tomatoes
つまり簡単に言うと、本作はザックエフロンの好演によって脚本の持つポテンシャルよりもより良い作品へと仕上がったと言うことだ。
また、リズを演じたリリー・コリンズの演技も素晴らしかった。