日産の元会長カルロス・ゴーンが最近何かと話題だ。初めて大きなニュースとなって報道されたのは2018年。あれから様々なことがあった。
2019年の3月6日におよそ100日間の勾留期間を経て保釈された際のバレバレの作業着姿が大きな注目を集めたのは記憶に新しい。
報道も収束に向かい日本の司法に委ねられるのみとなっていた矢先、衝撃的なニュースが飛び込んできた。
それは、カルロス・ゴーン本人の声明文によってもたらされた衝撃だ。
『私は、レバノンにいる。』
逃亡劇、映画のタイトルはこれがしっくりくる。
『私は、レバノンにいる。』というタイトルで映画化できそう?
※これから語られることはフィクションです。
カルロス・ゴーンの逃亡劇は日本で大きな話題を呼び、連日報道された。しかし衝撃は日本だけに留まらなかった。各国はこぞってカルロス・ゴーンの逃亡劇を報道。英国のTIMES誌、アメリカのCNN、フォーブズなどだ。
これらの報道機関は日本のビジネス面での評価が損なわれる形となったことを報道しているが何よりも話題となった事はカルロス・ゴーンの逃亡方法についてだ。
日本では
「そんなに簡単に逃亡できるもん?」
「協力者がいたのでは?」
など様々な憶測が飛び交った。
また海外では保釈中の人物には腕などにGPSのついた機械が取り付けられ、圏外になるとアラームが鳴る仕組みが導入されているようだが、日本ではそのような仕組みが導入されていないことにも驚きの声が広がっている。
何はともあれ、誰にもばれずに国外逃亡したカルロス・ゴーン。一連の流れは映画化できるのでは?という声が早くも広まっている。
映画化するとしたらどのように実現可能?
カルロス・ゴーンがここ数年で起こした一連の流れを映画化するにしても興行収入などの問題も出てくる。実現可能だろうか?
答えはイエスだ。
映画業界では最近でも実話映画がヒットしているのも事実である。加えて国外逃亡とくれば、映画の規模は日本に留まらず、海外にまで膨らむ。ここはひとつ、ハリウッドでの映画製作をお願いしたい。また、カルロス・ゴーン自身が多国籍であることも映画の幅を広げる一因となる。
一夜にして世界でも有名な保釈中の人物が国外へ逃亡した事件は非常にインパクトがあり、興味を持つ人も多いはず。興行収入的にも一定の水準は見込めるに違いない。
逃亡劇を映画化するなら脚本はどんな感じになりそう?

果たして、映画化するとなるとどのような脚本となるのだろうか。タイトルは先ほど決めたように
『私は、レバノンにいる。』
しかなさそうだが…。
このような脚本を考える。
まずは映画が始まるとカルロス・ゴーンが発表した声明文が読まれる。スクリーンの真っ黒に白い文字だけが映し出される形でだ。
『私は今レバノンにいる。有罪が前提とされ、差別がまん延し、基本的な人権が無視されている不正な日本の司法制度の人質ではなくなる。日本の司法制度は、国際法や条約のもとで守らなくてはいけない法的な義務を目に余るほど無視している。私は正義から逃げたわけではない。不公正と政治的迫害から逃れたのだ。今、私はようやくメディアと自由にコミュニケーションできるようになった。来週から始まるのを楽しみにしている。』
声明文が読まれると場面移り変わって、昔の話が始まる。
カルロス・ゴーンが日産とルノーを立て直すなど輝かしい功績を打ち立てた話が続く。この部分でせいぜい1時間は持たせることができるだろう。
その後は転落の話だ。多くの財を成したカルロス・ゴーンは逮捕される。
ここからがこの映画の肝だ。
やはり見どころは逃亡劇、どのように逃亡したのか?協力者がいたのか?などが描かれるであろう。事実に基づいた事柄を忠実に再現することは映画でも好まれる。
しかしふとここで考えた。このまま逃亡劇成功となるとただのドキュメンタリー風映画になってしまうに違いない。
ここはひとつ、何か捻ることはできないかと考えた。なんとかゴールデングローブ賞を受賞した映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のクエンティン・タランティーノ節を混ぜ込むことはできないかと。
ひとつ思いついたのはカルロス・ゴーン逃亡失敗の方向で描くことだ。
好都合なことにカルロス・ゴーンは逃亡時、音響機器ケースに隠れている。
そこでだ。
- カルロスゴーン自宅を出る
- 新幹線で空港へ
- 音響機器ケースに隠れる
- よし。逃亡成功だ。と思った。
- 音響機器ケースが開けられる。
- 音響機器ケースから出てみると、そこは東京拘置所。
なんとも皮肉な結末だ。
主演はMr.ビーンのローワン・アトキンソンが良さそうだ。カルロス・ゴーンと同い年の彼は初めてニュースになった際になにかと話題になった人物だ。
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逃亡劇の名作映画の例を紹介
ここでひとつ、逃亡劇としての名作映画を紹介する。
それは、『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』だ。2002年の映画だが、今でも非常に人気の高い名作で実話作品だ。
監督はスティーブン・スピルバーグ。出演はレオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクスという豪華顔ぶれ。是非一度観て欲しい一本だ。
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