映画には長い歴史が存在し、1893年にエジソンが自動映像販売機を開発したことから始まった。
そこから現在に至るまで、様々な名作が誕生している。
本記事では「死ぬまでに見ないと損な名作おすすめ映画」を年代順に紹介していく。
これから映画をたくさん見たいと考えている方におすすめの映画をもれなく選出した。
以下に紹介する数々の作品は一度は観ておくべき。そして観て損のない、心に残る映画となっているはずだ。
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【名作映画100選+α】時代を超えて愛される作品たち

出典:SONY PICTURES公式サイト
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名作を厳選する上で、この時代にはこんな映画があったのか。その時代の人々はその映画を観てどう感じたのか、現代の人が見たらどう感じるのだろうかと思うところが様々ある。
これから紹介する映画の中には苦手そうだなとか、面白そうだなとか、様々な作品があると思う。
そこでは、様々な感情に左右されて観て欲しい。
決して名作だから観る、名作なのにつまらなかった、名作だから面白いのは当たり前だとかそういった感情ではなく、当時公開された時に観た人々のように先入観にとらわれず、その映画を観て自分自身がどう感じたのかを是非大切にして欲しい。
また、おすすめ映画と共に考察レビュー記事もあわせて紹介する。物語をより深く理解する上での手助けとなれば幸いだ。
ちなみにこのページではアカデミー賞などの世界の代表的な映画祭に関する情報も多めに記述している。アカデミー賞に選ばれた作品こそ最も素晴らしいとは限らないが、受賞やノミネートは名作映画の指標となりうると考えている。

1970年代名作映画
まずは1970年代の作品から紹介していく。
1970年代の映画で現代にまで語り継がれる名作はクセの強い作品ばかりという印象だ。
しかしよく振り返ってみると好きな映画としてもあげられる作品ばかりだ。2020年代に突入した今だからこそ見たい、既に半世紀近く昔の映画たちだ。
人々の暮らしは変われど、感動することや、驚くこと、好きだなぁと思うことに変わりはないのかもしれない。
そんな普遍的な名作を紹介する。
以下に、これから1970年代の名作映画として紹介する作品をまとめた。
1970年代の名作映画
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『イージー・ライダー』1970
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『時計じかけのオレンジ』1971
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『ゴッドファーザー』1972
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『エクソシスト』1973
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『チャイナタウン』1974
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『ジョーズ』1975
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『カッコーの巣の上で』1975
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『タクシードライバー』1976
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『ロッキー』1976
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『スターウォーズ:エピソード4』1977
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『未知との遭遇』1977
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『ディア・ハンター』1978
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『クレイマー・クレイマー』1979
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『地獄の黙示録』1979
『イージーライダー』1970
予告編
レビュー
本作はロードムービー、アメリカン・ニューシネマの最高傑作として名高い映画だ。
カリフォルニアからニューオーリンズを大金を隠したバイクで目指す男達の姿が描かれる。劇中に流れる音楽も最高だ。
これからいくつか紹介するが、ロードムービーとは旅の途中で登場人物たちが様々な出来事に遭遇する物語を描いたもので、れっきとした映画のジャンルの一つだ。
もちろん名作も多い。
また、アメリカン・ニューシネマとはベトナム帰還兵の反体制的な人間の感情を描いた映画のジャンルの事でこちらも名作の数々が存在する。
映画はジャンルごとに楽しむこともできるのでぜひ知っておいて欲しい。
『時計じかけのオレンジ』1971
予告編
レビュー
本作を初めて観たときの印象は、何だかおかしな映画で訳がわからない。そんな感じだろう。
治安が悪化し、倫理観や人々の調和が乱れてしまった未来の社会。少年ギャング集団のアレックスは刑務所に送られ人格改造実験を受けることになる。しかし…。
公開から50年以上経った現在でもカルト的人気を誇る名作だ。
監督は『シャイニング』『2001年宇宙の旅』などクセの強い名作映画が人気のスタンリー・キューブリック。暴力、狂気的な映像に圧倒されてしまうこと間違いない。
『ゴッドファーザー』1972
予告編
レビュー
巨匠フランシス・フォード・コッポラによるマフィアの世界を克明に描いた本作。
一歩この映画に踏み込めば、ドン・コルレオーネというファミリーのボスの偉大さと、その世界の過酷さを目の当たりにするに違いない。
マフィア映画といえば、この他『スカーフェイス』『グッドフェローズ』などが有名だ。
名作映画を語る上で切ってもきれない存在と言えば本作『ゴッドファーザー』である。マーロン・ブランド、アル・パチーノ、ロバート・デュバル始めとした数々の名俳優たちの手に汗握る、迫力のある演技も見どころの一つだ。

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『エクソシスト』1973
予告編
レビュー
オカルト映画といえば『エクソシスト』が代表的。間違いなくホラー映画の金字塔だ。物語では少女に憑依した悪魔と神父の戦いが描かれる。
2004年公開の『エクソシスト ビギニング』まで続く4部作となっているが全体を通して見ると『エクソシスト』単体の出来の良さが浮き彫りとなっている。
『チャイナタウン』1974
予告編
レビュー
『戦場のピアニスト』でも知られる巨匠ロマン・ポランスキーによって描かれた本作はアメリカ合衆国・ロサンゼルスを舞台にした水道の利権をめぐる巨大な陰謀の物語だ。
ゴールデングローブ賞をはじめ、数々の賞を受賞した本作にはジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイが出演している。
物語で映し出される、印象的なシーンにも注目だ。
『ジョーズ』1975
予告編
レビュー
サメ映画は現在でも多く公開され、人気を誇るジャンルとしても確立している。そのようなサメ映画の人気の原点となったのが『ジョーズ』であるに違いない。平和なビーチで巨大人食いザメと遭遇した人々がそれと戦うという構図はジョーズに始まり、今でも愛される作品となっている。
つまりジョーズは原点にして最高のサメ映画なのだ。監督はスティーブン・スピルバーグ。第48回アカデミー賞で作曲賞、音響賞、編集賞を受賞している。ジョーズといえばユニバーサル・スタジオ・ジャパンを思い浮かべる方も多いだろう。
『カッコーの巣の上で』1975
予告編
レビュー
刑務所での強制労働から逃れるために精神異常を装った主人公のマクマーフィーが病院に入院。そこで行われていた人間性までも統制しようという行為から自由を勝ち取る物語だ。
本作でマーフィーを演じたジャック・ニコルソンの演技に非常に高い評価が与えられている。第48回アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞を受賞した。
いわゆるアメリカン・ニューシネマの一つとして人々に愛されている。
『タクシードライバー』1976
予告編
レビュー
好きな映画何?と聞いてこの映画の名を挙げたとしたら相当な映画好きか癖の強い映画好きであるに違いない。
最後にして、最高のアメリカン・ニューシネマだ。見どころはやはり主人公でタクシードライバーのトラヴィス・ビックル豹変ぶりにあるといえる。
社交性にやや欠ける彼が社会から受けた影響によってどのように狂気と化し、また、どのように社会へと還元していくのか、思わず注視してしまう。
2019公開され、社会現象的ヒットを記録した『ジョーカー』(カンヌ国際映画祭にて最高賞パルムドール受賞)と重なる部分もあり、久々に大きな話題となっている。
また、本作は巨匠マーティン・スコセッシの代表作としても有名だ。彼のおすすめ映画については以下の記事にて紹介している。
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『ロッキー』1976
予告編
レビュー
ロッキーと聞いて私が真っ先に思い浮かべるのはシルヴェスター・スタローンというひとりの男の存在についてだ。
本作ではロッキーという一人の男がボクシングを通じて成長し、夢をつかみ取る作品である。
シリーズを通して人気の作品でもあり、最近では続編シリーズの『クリード』が公開され、こちらも非常に高い評価を得ている。
ロッキーは物語としても、映画として成功する過程にも夢がある作品だ。
というのもロッキーの物語はそれを演じたシルヴェスター・スタローンがアクション俳優としてのスターダムを駆け上がった過程にも重なるからだ。
数館から公開され最終的には全世界で公開、アカデミー賞まで受賞した作品。見る価値は非常に高い。
シルヴェスター・スタローンのおすすめ映画については以下の記事で詳しく紹介した。
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『スターウォーズ:エピソード4』1977
予告編
レビュー
スターウォーズは言わずと知れたSF映画超大作の一つだが初公開から現在までシリーズが描かれ続け、さらに愛され続けている点はストーリーの壮大さや愛されるキャラクター、伏線回収などからだろう。
現在ではスピンオフドラマも配信されている。
『遠い昔、遥か彼方の銀河系』というフレーズを耳にしたらそこには壮大なスターウォーズという物語を思い浮かべる。
初公開作品は1977年のエピソード4でそこから4・5・6→1・2・3→7・8・9という変則的な順番で公開されている。
よく、どの順番でみるか議論になっているところを見かけるが個人的には公開順に観るとことをお勧めする。
『未知との遭遇』1977
予告編
レビュー
SF映画として、日本でも圧倒的な知名度を誇る本作は巨匠スティーブン・スピルバーグ監督の代表作の一つだ。
『スターウォーズ:エピソード4』と同じ年に公開されたいることから当時の人はSFの世界に魅せられ、夢中になってしまったに違いない。
スティーブン・スピルバーグ監督いわく、本作は後に公開される『E.T』の前日譚としても位置付けられるんだとか。非常に興味深い。
『ディア・ハンター』1978
予告編
レビュー
ロバート・デニーロ主演、クリストファー・ウォーケン出演の本作は、街の工場で働くありふれた男たちの物語だ。
しかし、舞台となるのはベトナム戦争真っ只中のアメリカ合衆国である。
仲の良い男たちは鹿狩りを楽しみながらのんきに生活している。しかし時代が時代。仲間たちの数人はベトナム戦争に参加するために故郷を離れるのである。
歴史の中に刻まれた過ちを痛感すると同時に、戦争によって失われる大きなものを思うとこれまでにないほど悲しみを感じ、涙する映画である。
アカデミー賞作品賞受賞の本作は、数々の名監督に支持される歴史的には『地獄の黙示録』などと並び、ベトナム戦争を描いた最高傑作のひとつだ。ぜひ一度は観て欲しい。
『クレイマー・クレイマー』1979
予告編
レビュー
タイトルからは分かりづらいかもしれないが、簡単に言うとクレイマー夫婦の物語だ。
日々の不満が募り、ついには養育権をめぐる裁判にまで発展してしまう。
つまりクレイマー対クレイマーだ。
Netflixにて独占配信され、アカデミー賞でも注目された『マリッジストーリー』はこの話にどこか似ているように感じる。
いつの時代も夫婦間の問題でカギを握るのはどうやら子供の存在であるようだ。
メリルス・トリープ主演で公開当時非常に高い評価を受けた作品である。
『地獄の黙示録』1979
予告編
レビュー
ゴッド・ファーザーなどで知られるフランシス・フォード・コッポラによるベトナム戦争映画。
舞台はベトナム戦争当時。ジャングルの奥地に自らの王国を築いたカーツ大佐の暗殺を命じられたウィラード大尉は彼は4人の部下を引き連れ、戦火を目の当たりにしながら川を上っていく。
ベトナム戦争で起こった数々の狂気的な出来事を、観客に印象付けるように、そして批判的な観点で描いており『ディア・ハンター』などと共に非常に高く評価されている映画である。
その、無意味さ・恐ろしさを人間の変化を目の当たりにしながら肌で感じることができる。
また、本作はコッポラが500日以上の撮影期間をかけ、自身の私財をなげうってまで製作した集大成とされている。
