『Wonder(ワンダー)君は太陽』
お涙頂戴は勘弁!と思ったら大間違い。
今までこんなに明るく温かい涙を流す映画あったっけ!?と思うくらいの作品となっている。
【あらすじ】
先天的な異常によって、みんなとは少し顔が違うけど家族とともに楽しく生きて行く10歳の少年オギーの物語。

【おすすめポイント】
楽しく泣いて、温かい気持ちになりたい人におすすめの一本だ。オギーだけじゃなくて、両親や姉、友人いろんな人にスポットが当てられている。子育てに励むお母さんも、不器用なお父さんも、思春期の子供も反抗期の子供もみんなきっとどこかに共感できるはず。出てくるセリフ一言一言が心に染み渡る。
分刻みスケジュールを忙しくこなしていると、どんどん心の汚れが蓄積されちゃうこともある毎日だけど
たった2時間で洗いたての爽やかな心へ!
『search/サーチ』
持っている方も多いであろうMacBookをふんだんに駆使した斬新で現代的な作品。
【あらすじ】
ある日失踪した娘を探すべくあらゆるソーシャルメディアを駆使して真相に迫っていく物語。

【おすすめポイント】
1時間40分と少し短めにもかかわらず、食い入るように見てしまう見応え。サスペンス映画の入門としてはぴったりの作品となっている。
ただのドキドキゾクゾクサスペンスにとどまらず、良い父親とは?娘のあるべき姿は?と考えさせられるような人間ドラマだ。
『ラストソング』
海辺の家で流れるゆったりとしたかけがえのない時間を描く作品。
【あらすじ】
ニューヨークに住むロニーと弟は、夏休みを共に過ごすため、別居していた父と共に海辺の小さな街へやってきたが、どこか居心地の悪さを感じていた。
そんな中、ロニーはビーチで出会った青年と次第に親しくなっていく。

【おすすめポイント】
青春を思い出したい。家族を感じたい。ゆったりとした気分になりたい、そんな方々におすすめです!
ティーンならではの愛くるしいわがままさとゆっくりと、でも確実に進んでいってしまう時間がなんとも切なく美しい。
父親の気丈な振る舞い、惹かれ合う二人、そして広がる海辺の景色。
全てがキラキラしていて、ラストの歌声には心を震わさずにはいられない。
『アイランド』
ある意味現実的なSFかもしれないのがこの作品。
SFが苦手な人でも挑戦しやすいSFだと思います。
【あらすじ】
大気汚染のないクリーンな土地に生きる主人公たち。彼らの夢は、毎日行われる抽選に当選し、アイランドという夢の土地へ行くこと。

【おすすめポイント】
感情を持つクローン人間の壮絶な逃亡劇と、何を持って人とするかわからなくなるようなストーリー展開から目が離せない。
2度観たくなる、そして2度見るとさらに好きになる、そんな作品だ。
ここからは前向きな気持ちになれる作品を中心に紹介する。
『アイフィールプリティ!』
前向きになりたい!自信を持ちたい!楽しい気分になりたい!そんな人におすすめの一本だ。
【あらすじ】
ぽっちゃり体型を気にするレネーは自分に自信を持てない日々を送っていた。そんなある日、頭を強打したことで自分が絶世の美女になったと勘違い。素敵な恋人ができ何もかもが絶好調だったのだが…。

【おすすめポイント】
美人だったらどんなにいいか。イケメンだったらどんなにいいか。誰でも一度は思ったことがあるような悩み。
そんな悩みの塊のような女の子が主人公です。周りを見れば、綺麗で頭も良くて優しくて面白くて全てを持ったような人がいる。そんな人を見ていると、自分なんにもできないやなんて思っちゃって、昨日ちょっぴり好きになれた自分がチャレンジしようと頑張った自分が一瞬にしてまた嫌いになっちゃう。
この映画でハッとさせられるのは、“どうせ自分なんて”って思ってるときのオーラの醜さ。
似合わないと思って着てなかった服を着て、挑戦してみたかった髪型をして
「なんか変わったね、ウケる笑」
って出る釘を打つような人の声すらも歓声に聞こえるくらい成長してやるって思える作品だ。
『ヘアスプレー』
【あらすじ】
物語の舞台は人種差別の残る60年代のボルチモア。おしゃれとダンスに夢中な女子高生トレーシーの夢はダンサーとして人気テレビ番組「コーニー・コリンズ・ショー」に出ること。自分と同じく大柄な母の反対を押し切りオーディションに参加する。
【おすすめポイント】
ぽっちゃり女子が夢に向かって一直線な有名ミュージカルの映画化作品だ。ハイテンションなミュージックに合わせて、誰にも止められない真っ直ぐさで夢への階段を駆け上がっていく主人公トレーシーの様子は観ていて清々しい。 2時間たった後には、周りのネガティブ・キャンペーンなんか気にせずやりたい事をやりまくってやる!と思えるような前向き映画となっている。見終わったあとにはきっとサントラ聴きまくること間違いナシの作品だ。
『ビッグフィッシュ』
【あらすじ】
ジャーナリストのウィルとジョセフィーンの結婚式があった。ウィルの父親エドワードはウィルの生まれた日に釣った巨大魚の話を始めるのだが…。
【おすすめポイント】
本作はチャーリーとチョコレート工場のティム・バートン監督によって手掛けられた。少ししっとり、少しヘンテコで幻想的な物語はどこまでが現実で、どこからが幻想かなんてどうでも良くて、ただこの作品の中に広がる綺麗な景色を眺めるだけで、心が洗われていく。温かい世界観にどっぷり浸って、心の洗濯をしきっとまた来週から頑張ることができる、そんな作品となっている。
『シェフ 三ツ星フードトラックはじめました』
【あらすじ】
料理人のカール・キャスパーは一流レストランのオーナーと衝突していた。オーナーと意見の合わないカールはマイアミへと向かい、そこでおいしいキューバサンドイッチを発見した。そして元妻や友人とともにフードトラックでサンドイッチを移動販売することとなった。
【おすすめポイント】
お腹がすいてちゃ前向きになれるわけない!美味しそうなキューバサンドを眺めながらホロッと泣ける、そんな素敵なお話だ。
コメディチックで見やすいのはもちろん、まさに笑って泣けるヒューマンドラマだ。本作を観てお腹を減らして、見終わったらたらふく食べて、また1週間頑張ろう!と思える、そんな作品となっている。
『プーと大人になった僕』
【あらすじ】
少年の頃のクリストファー・ロビンはプーと「100歳になっても君のことは絶対に忘れない」と約束をした。月日が流れ大人になったクリストファー・ロビンは日々の忙しさに追われ家族との約束を守ることもできず思い悩んでいた。そんな彼の前に、プーが現れるのだが…。
【おすすめポイント】
まさかのプーさんの実写映画化作品。本作は、現代の全ての大人に贈る最高のプレゼントといえるだろう。日々の生活に追われている現代人は皆、本作の大人になったクリストファーロビンに自分を照らし合わせて観ると良いだろう。全世界の大人に、かけがえのない子ども心をもう一度思い出させてくれる。
頑張りすぎなくていい、立ち止まっていい。今この何もしていない瞬間が愛おしいと思える素敵な作品だ。
『シングストリート』
【あらすじ】
舞台は1980年代のアイルランド・ダンブリン。冴えない少年が一目惚れした少女を振り向かせるためにバンドを組み音楽活動に没頭していく姿が描かれる。
【おすすめポイント】
本作の注目ポイントは全ての雰囲気がオシャレでイケていることだ。
冴えない主人公の男の子が、少年バンドを組んで成長していく甘酸っぱい青春ストーリーは観ていて清々しい。
楽曲も歌詞も刺さる。初めは薄っぺらかった歌が次第に深みが増していく様子は感動ものだ。彼らの前進力には脱帽だ。
受け身に生きるのではなく自分たちの力で何だってやってやる。そんな雰囲気が、暑苦しくなく伝わってくる。無理やりにでも前を向かされる傑作だ。
やっぱり人によって少なからずジャンルの好き嫌いはあるわけで万人ウケする映画なんて多くはないですが、以上10作品を様々なジャンルから選びましたので何か一つでも興味を惹かれるものがあれば幸いです。【文:ベネティInstagram(@benety78)】