アカデミー賞有力候補としても挙げられる『フォードvsフェラーリ』にますます注目が集まっている。
フォードの2人の男が挑んだのはル・マン24時間耐久レースでフェラーリに打ち勝つこと。
ル・マン24時間耐久レースとはいったいなんなのだろうか。詳しく解説する。
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『フォードvsフェラーリ』ル・マン24時間耐久レースとは

ル・マン24時間耐久レースとは、フランスの西部に位置する都市「ル・マン」近郊で開催される四輪耐久レースのことである。このレースでは24時間でサーキットの周回数を競う。
ル・マン24時間耐久レースはモータースポーツファンに限らず世界的にも有名なレースだ。
ル・マン24時間耐久レースの歴史は長く、これまでに様々な出来事が起こってきた。
特に1955年にメルセデス・ベンツがグラウンドの壁に突っ込み、86人が死亡し約200人が負傷した事故はモータースポーツ界に非常に大きな影響を与えた。
ル・マン24時間耐久レースにおけるフォードとフェラーリの逸話
『フォードvsフェラーリ』ではル・マン24時間耐久レースを軸にフォードとフェラーリの関係性が描かれるのだが、これらは全て事実に基づいている。
1960年代のフェラーリはモータースポーツ界では最強の座に君臨していた。そんな中1963年にフォードはフェラーリを買収しようとしていた。契約直前までこぎつけるも、金銭面から折り合いが付かず、破談となってしまった。
これに激怒したフォード(ヘンリー・フォード二世)が打ち立てた目標はル・マン24時間耐久レースにてフェラーリを倒すこと。フォードは当時スポーツ史上最高額の投資をしGT40を開発。
様々な困難を乗り越え1966年についには初優勝を果たすのであった。
『フォードvsフェラーリ』ではこの優勝に貢献したキャロル・シェルビーをマット・デイモン、ケン・マイルズをクリスチャン・ベールが演じる。特にクリスチャン・ベールの演技は称賛を得ており、ゴールデングローブ賞ドラマ部門主演男優賞にもノミネートされた。なお、ゴールデングローブ賞ドラマ部門の主演男優賞は『ジョーカー』のホアキン・フェニックスが受賞を果たした。
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ル・マン24時間耐久レース過去優勝車種。日本製車種の優勝は?
ル・マン24時間耐久レースの優勝車種にはどのようなものがあるのでしょうか。これまでの優勝車種を見てみましょう。
- 1位. 19回 - ポルシェ
- 2位. 13回 - アウディ
- 3位. 9回 - フェラーリ
- 4位. 7回 - ジャガー
- 5位. 6回 - ベントレー
- 6位. 4回 - アルファロメオ
- 6位. 4回 - フォード
- 8位. 3回 - マトラ
- 8位. 3回 - プジョー
- 10位.2回 - ブガッティ
- 10位.2回 - ロレーヌ・ディートリッシュ
- 10位.2回 - メルセデス・ベンツ
- 10位.2回 - トヨタ
- 14位.1回 - シュナール&ウォーカー
- 14位.1回 - ラゴンダ
- 14位.1回 - ドライエ
- 14位.1回 - タルボ
- 14位.1回 - アストンマーティン
- 14位.1回 - ミラージュ
- 14位.1回 - ルノー
- 14位.1回 - ロンドー
- 14位.1回 - マツダ
- 14位.1回 - マクラーレン
- 14位.1回 - BMW
最高優勝回数を誇るのは19回のポルシェ。
気になるフェラーリは9回、フォードは4回だ。
ちなみに日本車も優勝している。トヨタが2018.2019年に2連覇を果たしている。また、マツダも過去1回優勝している。
これらの優勝にも『フォードvsフェラーリ』のような男たちの熱い戦いがあると考えるとなんだかワクワクしてくる。