最近では、『ドクター・スリープ』『IT THE END』と映画化されているスティーブン・キング作品が多いような気がします。
今回はそんなスティーブン・キングの小説が原作の作品について紹介します。
中でも『恐怖の四季』です。このシリーズを原作に映画化されている作品は映画史に残る名作となっており、見逃すわけにはいきません。いったいどんな作品があるのでしょうか。
スティーブン・キング原作『恐怖の四季』の映画化作品は名作揃い
これまでにスティーブン・キングの小説が原作となった映画化作品は
- ショーシャンクの空に
- スタンドバイミー
- IT
- ダークタワー
- シャイニング
など、ホラー映画から青春ストーリーなど多岐にわたって存在しています。
中でも今回紹介するのは『恐怖の四季』です。
スティーブン・キング『恐怖の四季』っていったい何?
『恐怖の四季』は1982年に出版されたスティーブン・キングの中編集です。
元々は英語で「Different Seasons」として出版されましたが皆さんご存知の通り、スティーブン・キングはホラー作品のイメージが先行していたために、日本語訳のタイトルでは『恐怖の四季』となったようです。
そういうわけで、『恐怖の四季』のホラー要素は希薄で感動的なストーリー展開となっています。
『恐怖の四季』に収められている物語は以下の四つです。
- 刑務所のリタ・ヘイワース
- ゴールデンボーイ
- スタンド・バイ・ミー
- マンハッタンの奇譚クラブ
これらの収録作品のうち、「マンハッタンの奇譚クラブ 」を除く3作品は映画化されています。
刑務所のリタ・ヘイワースは『ショーシャンクの空に』。ゴールデンボーイは『ゴールデンボーイ』。スタンドバイミーは『スタンドバイミー』として公開されています。
特に『ショーシャンクの空に』『スタンドバイミー』は日本でも非常に高い評価を受けており、人気のある作品です。観ずともタイトルは聞いたことがある人も多いかと思われます。
恐怖の四季:春「刑務所のリタ・ヘイワース」『ショーシャンクの空に』

まずは映画『ショーシャンクの空に』です。
『ショーシャンクの空に』の原作は恐怖の四季の春の物語として収録されています。タイトルは
「刑務所のリタ・ヘイワース―春は希望の泉」
サブタイトルの「春は希望の泉」とあるように、映画では希望にすがるようなストーリー展開となっています。
【ショーシャンクの空に:あらすじ】
妻とその愛人を殺したという冤罪でショーシャンク刑務所に収監された銀行員のアンディ。やがて、自らの持つ不思議な力によって刑務所にいる受刑者たちの心を癒していく。20年の時を経て、自らの無実を晴らせるかもしれない重要な証拠を掴むものの…。
原題の「刑務所のリタ・ヘイワース」のリタ・ヘイワースは1940年台に一世を風靡したアメリカ合衆国の女優です。

恐怖の四季:夏「ゴールデンボーイ」『ゴールデンボーイ』

次に映画『ゴールデンボーイ』です。
『ゴールデンボーイ』の原作は恐怖の四季の夏の物語として収録されています。タイトルは
「ゴールデンボーイ―転落の夏」
【ゴールデンボーイ:あらすじ】
高校生のトッド・ボウデンはスポーツ万能で成績優秀。ロサンゼルス郊外の住宅地に住んでいた。ある日、元ナチスの将校クルト・ドゥサンダーと出会う。彼の正体を明かさない代わりに、過去の話を強要していた。しかしそのことが彼の心の闇を蘇らせることとなった。
本作品はX-MENなどで有名なブライアン・シンガー監督によって映画化されました。
恐怖の四季:秋「スタンドバイミー」『スタンドバイミー』

最後に映画『スタンドバイミー』です。
『スタンドバイミー』の原作は恐怖の四季の秋の物語として収録されています。タイトルは
「スタンド・バイ・ミー―秋の目覚め」
【スタンド・バイ・ミー:あらすじ】
オレゴン州の小さな田舎町キャッスルロックには、それぞれ家庭に問題を抱える4人の少年が住んでいた。ある日列車に轢かれた死体の噂を聞いた4人はそれを探しに、町から線路伝いに30キロの旅を始める。
時代を超えて愛されるこの作品にはどの時代の人も共感できる青春の物語、感情が詰め込まれています。