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クリストファー・ノーラン監督おすすめ映画6選-時間と空間を操る天才の難解映画に迫る

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クリストファー・ノーラン監督といえばこれまでに映画館での新たな映像体験を提案し、大ヒットを連発してきた人物という印象だが、彼はこれまでに一体全体どのような作品を生み出してきたのだろうか。

例えば最新作の『TENET テネット』では時間を巧みに操った、“これまでになかった発想”で観る者全てに“衝撃”を与えた

時間を巧みに操った物語は彼のアイデンティティとなっており、それ故に物語が複雑化し、フィルモグラフィには難解映画が多くなっている事もその特徴のひとつだ

これまでに、新たな“概念”のような映画を製作してきた彼だが『TENET テネット』は時間がテーマの映画の中ではほとんど集大成のような位置づけと捉えられるのではないだろうか。

それは、これまでに公開してきた映画を観ると分かるかもしれない。

常に期待を超える衝撃をもたらす彼にとって、最新作『TENET テネット』もフィルモグラフィの単なる通過点であるのかもしれないが…。

今回紹介する映画はどれもクリストファー・ノーラン監督を語る上では欠かせない6作品だ。どれも非常に癖が強い。

最初に言っておくが彼の作品は頭を使わずにボケェと映画を楽しみたい方にとってはこれ以上ないほど厄介である。

  • 『メメント』
  • 『ダークナイト』シリーズ
  • 『インターステラー』
  • 『インセプション』
  • 『ダンケルク』
  • 『TENET テネット』

この内、5作品は“時間”が物語の核となっているといえる。

おすすめの映画を紹介する前に、いつも私たちに期待を超える衝撃を与えてくれるクリストファー・ノーラン監督について少しだけ紹介しておく。

クリストファー・ノーラン監督って一体どんな人物?

【基本情報】

  • 生年月日:1970年7月30日
  • 出生地:ロンドン

クリストファー・ノーラン監督の映画の原点は大学時代の短編映画の製作まで遡る。

大学時代は小説について学んでおり、そのことは彼の映画製作への重要な要素となっていることは間違いない。

現在でも小説に対する愛着は強く、インターネットで得られる断片的な情報を得る若者が多くなった世の中に対しては批判的で、本を読むことを進めている。

彼自身の映画業界での分岐点となった作品は2000年公開の『メメント』だ

この作品が批評家たちの間で非常に高く評価されたことによって、有名となった。

『メメント』の脚本は弟で脚本家のジョナサン・ノーランが書いた物語を原作としており、彼は『メメント』以降『インターステラー』、『ダークナイト』といった大ヒット作の脚本を担当している。兄弟であんなにも素晴らしい物語を作り上げるとは、なんだか感慨深い。

また、クリストファー・ノーラン監督自身、デジタル化に対して慎重で現在でもフィルムカメラによる映画撮影を実施している。

その他にも『インターステラー』ではCGを使用するのではなく実際に成層圏までカメラを飛ばして地球を撮影したり、『TENET』において時間が逆行するシーンでもCGをあまり使わずに演技とカメラワークによる演出で乗り切ったそうだ。

映像技術の追求に対してもストイックで超高額IMAXカメラによる長編映画の撮影に初めて挑戦したり、そのカメラを破壊したりと様々なエピソードがある。

こういった努力の積み重ねが素晴らしい映像体験へとつながっていると考えると、彼の作品をもっと観たくなるし知りたくなる。

クリストファー・ノーラン監督について少し理解度が高まったところで、早速まずは、『メメント』から紹介していく。

メメント』

あらすじ

ある日、自宅を強盗に襲われたレナードは何者かに妻を強姦されてしまう。彼はとっさに犯人のひとりを射殺するも仲間に突き飛ばされ、その時の外傷によって記憶をなくし、10分しか記憶が持たない前向性健忘となってしまった。それでもレナードは妻を殺した犯人を突き止めるために捜査を始めるのであった。

みどころ

本作の最大のみどころは巧みに操られた時間軸によって描かれる物語の構成そのものにあるといえる。

『メメント』以前にも『フォロウィング』という映画を公開しているが、こちらも時間軸が物語の大きな柱となっており、時間をひとつのテーマとして映画に落とし込むクリストファー・ノーラン監督のスタンスはこのころから脈々と受け継がれている。

難解映画としても数々の媒体で紹介されているが、じっくりと観ていけばそこまで難解ではなくとてもよくできたストーリーである(ヒントが多い)ので食わず嫌いだけは避けたいところだ。

特に主人公が前向性健忘によって10分しか記憶を保つことができないということは、2時間弱あるストーリーと比較しても短いスパンで記憶が飛ぶという事になるので、綿密に練られた脚本でなければ完成させるのが困難に思われる。

それにも関わらず、衝撃的なラストでまとめ上げられているところは素晴らしいとしか言いようがない。

その助けとなったのが弟のジョナサン・ノーランである。先ほども紹介したがジョナサン・ノーランは本作の他、兄の映画の脚本を多く手掛けており、特に人物のドラマを描くことが非常にうまい。

ちなみに物語には以下の3つが良く登場するので注目して欲しい。

  • 「サミーを忘れるな」
  • ポロライド写真
  • 刺青
  • ジョン・G

また、『メメント』はインディペンデント映画としても名高く多くの人の支持を集め続けている。

インディペンデント映画としては『ミーンストリート』(マーティンス・コセッシ監督)『レザボア・ドッグス』(クエンティン・タランティーノ監督)『ドニー・ダーコ』などが評価されていることで知られている。それらと並んで名を連ねているという事はやはり必見だ。

クリストファー・ノーラン監督作品をこれから楽しんでいきたいという方にとっては素晴らしい作品であることは間違いない。

予告編

ダークナイト』シリーズ

あらすじ

子どもの頃、井戸に落ちてコウモリに襲われたブルース・ウェインはそのことがトラウマとなっていた。ある日オペラの鑑賞中にそのこと思い出した彼は両親とともに会場を後にした。その帰路で、両親は強盗のジョー・チルに殺害される。それから14年後、ジョー・チルは釈放され、ブルース・ウェインは復讐を試みる。

みどころ

『インセプション』や『インターステラー』といったSF映画の印象が強いクリストファー・ノーラン監督ではあるが、本作はそれらとは全く種類が異なるといってもいい映画シリーズだ。

もちろん『ダークナイト』シリーズの評価は非常に高く、むしろクリストファー・ノーラン監督としてはこのシリーズがあってこその今があるといえる。

というのも、本作の世界的なヒットによってシリーズ累計2,00億ドル以上の興行収入をたたき出したからだ。この数字は世界歴代興行収入ランキングで見ても上位に食い込むものである。

このヒットがなければクリストファー・ノーラン監督が後に公開する、いい意味でのやりたい放題の物語はなかったかもしれない。

本作のシリーズは以下の3作品である。

  1. 『バットマン ビギンズ』
  2. 『ダークナイト』
  3. 『ダークナイト ライジング』

中でも主な悪役としてジョーカー(バットマン最大の宿敵)が登場する『ダークナイト』の評価が最も高くアカデミー賞にはアメコミ実写化映画としては初の8部門にノミネートされた。

表面上はアメコミ映画(スーパーヒーロー・ヴィラン・市民の構成)ではあるものの、根底にはしっかりとしたヒューマンドラマが見られる。

数あるバットマン実写化作品の中でもある意味、最もゴッサムシティの荒廃さが洗練されてスクリーンに映し出された作品である。

また、先ほど紹介したように本作ではCGを利用することを避ける、クリストファー・ノーラン監督の特徴が随所に現れている。

例えば劇中において、ビルが一棟丸ごと倒壊するシーンは実際に爆破倒壊させ、一発で撮影を行ったというから驚きだ。

非常に完成度の高い物語であるのでアメコミ実写化映画だからといって敬遠せずに観て欲しい作品だ。

予告編

インセプション』

あらすじ

主人公のドム・コブは夢を見ている無防備な状態の潜在意識の中から重要な秘密を盗み出すスペシャリスト。その才能によってスパイ組織から重宝される存在であった。そんな彼は愛するものを奪われ、指名手配犯として追われる身となっていた。絶望的な状況の中で「インセプション」と呼ばれる危険な任務が舞い込んでくる。

みどころ

時間が経つにつれ、かなり豪華な俳優陣によって作り上げられた映画だとつくづく感じる。

本作の主演はレオナルド・ディカプリオ。その脇をジョセフ・ゴードン=レヴィット、渡辺謙、トム・ハーディ、マリオン・コティヤール、エレン・ペイジ、キリアン・マーフィ、そしてマイケル・ケインが固める。

クリストファー・ノーラン監督作品常連と、今や主役を張る俳優ばかりだという事に驚かされる。

肝心な本作の中身についてだが、大きなテーマは私たちにとっても身近な”夢”である。

夢の中の時間の流れに対してかなりアグレッシブな発想を展開し、超新感覚な物語を完成させている。

夢というとなんだか身近に存在しながら不思議なものであるという印象が強いが、本作を観ることによってさらに不思議で様々な解釈が存在するのだという事を実感し、興味が強まるはずだ。

もはや、新たな概念を生み出してしまったかのような演出が盛りだくさんで、特に都市が折りたたまれる演出はかなり強いインパクトを残すはずだ。

映像・音楽共に素晴らしく、物語全体を通しても強いメッセージ性を感じられる作品なので見ごたえも十分だ。

予告編

『インターステラー』

あらすじ

物語の舞台は近未来の地球。元宇宙飛行士のクーパーは息子のトム、娘のマーフらと暮らしていた。ある日マーフの部屋の本棚から本が落ちる現象を見たクーパーは、それが重力波によるものではないかと疑う。ほどなくして、クーパーは食料が枯渇してしまった世界で人類存続の危機を救うために時空を超越した調査へと旅立つ。

みどころ

『インセプション』において、その壮大な物語と圧倒的な映像(視覚効果)で強烈なインパクトを残してから『ダークナイト』の続編を挟み公開されたのが本作『インターステラー』だ。

好みは分かれるかもしれないが、物語をある程度理解できさえすればその時にはどちらも負けず劣らずの衝撃的な面白さがある。

本作のみどころは、気候変動によって食料が枯れた近未来の地球において、農場にある小さな家から始まる物語の果てしない壮大さである。

この映画が公開された当時は難解さ故に多くのリピーターが生まれ、専門家が解説する講演会が開かれるほどにまで話題となった。

実際、私自身を含め多くの人は一度観ただけでは完璧には理解できないが、だからこその面白さがある。

本作をクリストファー・ノーラン監督の長年のテーマである時間の観点から述べるとすると『メメント』やこれから紹介する『TENET』とは種類の違う物語で、どちらかといえば『インセプション』近いといえる。

時間がらみの物理的現象の面白さも素晴らしいのだが『インセプション』では物語に登場する人物のヒューマンドラマとしても十分に楽しめる展開となっている。

また、アカデミー賞では視覚効果賞を受賞しており映像美は圧倒的にすごい。しかしそれよりもハンス・ジマーの生み出す音響が素晴らしいのでそちらも注目だ。

まるで心が解き放たれるような映画なので是非一度といわず二度観て欲しい。

予告編

ダンケルク』

あらすじ

物語の舞台は1940年のダンケルク。戦火の中、追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士は絶体絶命の状態であった。彼らの命を救うため人類史上最大の救出作戦が決行されることとなる。

みどころ

本作はクリストファー・ノーラン監督としては初の戦争映画だ。

描かれるのは世界的にも有名な第二次世界大戦におけるダンケルクの戦いだ。なかでもダイナモ作戦と呼ばれた、連合軍の大撤退が物語の中心である。

史実に基づいた物語ではあるものの細かな部分はフィクションであるという事は押さえておきたい。

『ダンケルク』の最大のみどころは陸・海・空の三つの視点から描かれるダイナミックな時間構成にあるといえる。

壮大なスケールで描かれた本作は世界中で大絶賛され、特に視覚効果的な面での評価が高かった。

戦争という一つ間違えれば批判されかねないテーマにおいても、勝利とその中に存在する犠牲をしっかりとまとめ上げ、クリストファー・ノーラン監督の幅広い可能性を観客に見せつけた作品である。

予告編

TENET テネット』

あらすじ

ある日、ウクライナ・キエフのオペラハウスでテロ事件が発生する。名もなき男は特殊部隊を装ってテロの現場に突入し任務を成功したかに思えたが、ロシア人に捕らえられてしまう。ここから、想像を絶する最難関の任務が幕を開けるのであった。

みどころ

これまで時間をテーマとした映画の数々を公開してきたクリストファー・ノーラン監督だが、時間の観点からいえば本作は群を抜いて圧倒的にサプライズ的な演出となっているのではないだろうか。

冗談抜きで、かなり難解であり一度観ただけで完全に理解できる人などまずいないと言っても過言ではない。

鑑賞中に混乱しようものならその時にはもう遅い。

ぜひ紙とペンを持って観たいところだがなかなかそうはいかない(配信で見る方は是非、紙とペンを用意してほしい)。

大筋はつかめても、このシーンは一体どうなっているんだと必ず混乱する部分がある。

それくらい難解だ。ただ、その難しさの中に圧倒的な面白さがあることは間違いない。

『TENET』を観る上でのアドバイスとしては時間軸を常に正確に追い続けることである。

例えば場面が移り変わったり、時間に変化が起きたら普段よりも意識的に頭に記録していくことが非常に重要だ。

本作はこれまでに公開されてきた時間をテーマとした映画の中でも特殊であり、物語の設定は恐らく初めて試みとなっている。

そのため、結末がこれまでに感じたことのない衝撃的なものとなっている。

大筋をつかんでいればこの衝撃は少なからず感じられるはずだ。

また、鑑賞→考察→鑑賞の流れが本作を最も楽しむための流れであるといえる。

私自身もこの流れで映画館における二回目の鑑賞は、ここはこういう事か、こうなっていてのかと圧倒的に納得して楽しむことができた。

一度では理解できないという事は映画としてどうなのかという批判もあるがそんな意見はどうでもよいと思うほど観ないと勿体ない作品だ。

ここまでクリストファー・ノーラン監督の映画を紹介した。最後に、難解順位なるものを考えてみたので紹介しておく。

難解ランキング
  1. 『TENET テネット』
  2. 『メメント』
  3. 『インターステラー』
  4. 『インセプション』

やはり『TENET テネット』を初めて観た際の劇場での置いて行かれ具合が半端なかったので最難関であると思われる。

『ダークナイト』シリーズ、『ダンケルク』に関しては難解ではなく普通(単に普通ではないが)にアクション&ヒューマンドラマなので安心して観ることができるだろう。

予告編

 
 
 
 
 
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