第77回ゴールデングローブ賞の授賞式が先日行われ、各部門の受賞作品が決定した。
映画ではドラマ部門とミュージカル/コメディ部門に分けてそれぞれ受賞作品が発表されるのだが、今回ドラマ部門では『1917〜命をかけた伝令〜』が見事作品賞に輝いた。ドラマ部門ではNetflixの『マリッジ・ストーリー』や『アイリッシュマン』も有力視されていたが、それらを抑えての受賞となり、日本では公開前から注目が集まる形となった。
なかでも注目が集まっているのはその撮影方法についてだ。
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『1917〜命をかけた伝令〜』は驚愕の全編ワンカットでまるで戦場にいるかのように。あらすじと見どころを紹介
第一次世界大戦真っ只中の1917年のある朝、イギリス人兵士のスコフィールドとブレイクは重要な任務を与えられた。それは、前線の1600人の兵士に作戦の中止を伝えること。

本作が話題となっているのは第一にその撮影方法だ。物語は全編驚異のワンカットで進み、戦場の最前線に情報を伝えるために送り込まれた2人の兵士にまるで同行しているかのような臨場感となっているようだ。
見どころはやはりワンカット映像から来るまるで戦場にいるかのような実体験ができることであろう。映画での大スクリーンに観客が飲み込まれることはまず間違い無い。
過去アカデミー賞受賞のキャスト&豪華演技派俳優も集結
注目なのは全編ワンカット映像であることだけではない。それを実現できたのは『1917』の豪華チームによってだ。
本作は『アメリカン・ビューティ』でアカデミー賞監督賞を受賞しているサム・メンデスはもちろんのこと『ブレード・ランナー2049』で撮影賞のロジャー・ディンキンス、『ダンケルク』で編集賞のリー・スミスなど実力者によって固められている。
加えてベネディクト・カンバーバッチ、コリン・ファース、マーク・ストロングなど豪華俳優陣も出演。

本作でゴールデングローブ賞監督賞を受賞したサム・メンデスは「当初から本作はリアルタイムで語られるべきだと考えていた。」と話している。
また、撮影を担当したロジャー・ディーキンスは「実体験のような作品となる」と語っている。
主演のフレッシュな2人の俳優にも注目
本作で2人の若き兵士ウィリアム・スコフィールド、トム・ブレイクを演じたのはジョージ・マッケイとジョージ=チャールズ・チャップマンだ。
2人の緊迫した演技にも目が離せない。
映画『1917〜命をかけた伝令〜』評価高く期待大
本作はゴールデングローブ賞を受賞しているためその評価が高いことは言うまでもないのだが、海外映画批評サイト「RottenTomatoes」では観客評価95%、批評家支持率90%と驚異的な数字を叩き出している。
日本での公開は2020年2月14日の予定だ。